住宅を購入するにあたり、何らかの形で必ず関わってくるのが不動産会社です。しかし不動産会社ほどサービスの内容や質に格差がある業種もなかなかありません。
ここでは住宅購入で失敗しないために、どうやって不動産会社を探せばいいのか、その正しい選び方を説明していきます。
これから住宅購入を検討されているはもちろん、すでに不動産会社に問い合わせをしている人もチェックリストとしてお役立てください。
知っておくべき不動産業界の仕組み
まず必ず知っておきたいのが、不動産業界の仕組みです。不動産業界は「レインズ」という物件データベースシステムで繋がっています。
まず不動産会社は売主から物件を預かった場合、媒介契約の種類にもよりますが、基本このレインズに掲載しなければいけません。
実際にレインズには市場に流通している物件の9割以上が掲載されています。そして買主から依頼を受けている不動産会社はこのレインズから物件を探して紹介していきます。
つまり不動産会社であれば、どこからでも同じ物件が購入できるようになっています。であれば、物件探しよりも先に考えなければいけないのは不動産会社探しということになります。
不動産会社の得意分野を調べる
次に知っておきたいのが不動産会社の違いについてです。不動産会社にも得意不得意があります。
中古住宅の場合は新築以上に取り扱いに慣れている必要があります。特に中古戸建や土地については難易度が高いです。実際に新築しか扱わない業者に中古住宅の仲介をお願いしても難しいでしょう。
ですから、不動産会社がどんな物件を取り扱ってきたか実績などを確認する必要があります。
方法としては、その会社のホームページやポータルサイトなどで、どんな物件を多く出しているかを見ながら判断していきます。また実際に問い合わせて聞いてみるのも手だと思います。
不動産会社の選び方 5つのチェックポイント
不動産会社の選び方のポイントはどのように見分けていくかです。ここではその順序とその時々のチェックポイントを説明していきます。
1.ホームページをまず見る
この情報会社のご時世、少なくともホームページを持っている不動産会社にしましょう。ホームページすらない不動産会社もまだまだあります。そしてホームページの情報量や更新頻度を見ていきます。
ホームページで分かるのは、情報発信に対する姿勢が分かります。
もともと不動産会社は消費者との情報格差を武器に商売をしてきました。しかし今の世の中はインターネットでいくらでも情報が手に入るようになりました。
そして現代は積極的に情報公開をしているところの方が信頼できます。
またホームページ上に代表者や担当者の顔を載せているかどうかも見るようにしましょう。やはり顔を載せるということはそれだけ誠実な対応をしようとする意思の現れです。
少しでも消費者の方に安心してもらいたいから情報を公開するという姿勢は不動産会社を見分けるうえで重要なポイントです。
2.提供しているサービスやアフターサービスに着目してみる
次にどんなサービスを提供しているかを見てみましょう。ここで着目したいのは、不動産仲介以外のサービスです。
不動産会社であれば、本業である仲介をしてくれるのは当たり前なのですが、住宅購入にとって大事な要素は、物件だけでなくお金の部分なども大きな要素です。
例えば最適な予算や住宅購入後にもお金を支払っていけるかを診断してくれるライフプランニングをサービスで提供しているところもあります。
不動産会社としては本業以外のサービスは手間がかかるのですが、こういったサービスをどれだけ提供しているかで消費者に対する姿勢が分かります。
色んなサービスやアフターサービスの提供をしているところの方が、より顧客目線で住宅探しを捉えている可能性が高いです。
3.処分歴がないか確認する
国土交通省のホームページで不動産会社の処分歴を見ることが出来ます。
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参考 都道府県知事が行った監督処分情報
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ここに処分歴がある不動産会社は過去にトラブルや法令違反があったところです。今は改善されているかもしれませんが、一応気を付けた方がいいかもしれません。
4.実際に訪問してみる
ネット上である程度目星をつけれたら、次は問い合わせて実際に訪問してみましょう。問い合わせ内容は購入相談などで構いません。
その時に事務所の雰囲気に注目してください。事務所全体が暗くないか、整理整頓されているかなどを良く見るようにしてください。
いい会社というのは大体明るい雰囲気がありますし、整理整頓されています。事務所にはいって何となくいい感じがしなければ、その直感を信じた方がいいことも往々にしてあります。
5.相談内容にきちんと答えてくれるか
不動産会社選びが上手くいけば次は担当者選びです。担当者との相性もとても重要です。具体的な物件の相談なんかよりは購入相談の方が担当者の人間性や実力が分かりやすいです。
他にも業界歴や資格、どんな物件を良く取り扱ってきたかも確認しておきましょう。ここで気を付けたい担当者の見分け方として、業界歴が長いのに宅建主任士の資格を持っていない人は気を付けた方がいいです。
また業界歴が短い人もいますが、この場合は会社のフォロー体制やフォローをする上司に会わせてもらいましょう。業界歴が短くても、コミュニケーションが上手な人もいますし、長ければ一概にいいというわけではありません。
人間性がしっかりしていて、知識や経験のある上司にしっかりフォローしてもらえる環境の会社であれば信用に値します。ここでしっくりこなければ、担当者を変えるか不動産会社を変えてもらいましょう。
住宅購入の秘訣は不動産会社選び
いかがでしたでしょうか。簡単ではありますが、不動産会社を探す流れと気を付けるポイントについてご理解いただけたかと思います。
住宅購入に失敗しないためにも不動産会社や担当者選びというのは非常に重要な要素になります。住宅購入の成功の可否は不動産会社、担当者選びにあると言っても過言ではないです。
一生で一番高いと言われる買い物だからこそ、後悔しないように不動産会社選びは慎重に行いましょう。
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